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2019年12月20日 by kaori horike

日仏、授業中に求められる「発言」①~質の違い

息子が成績をもらってきた。

で、先生からのコメントに並ぶ言葉で多いのは、

interventions pertinentes(的確な介入)

  bonnes participations(授業によく参加している)

直訳すると変な感じがするが、要は授業中によく発言しているらしく、それを高く評価されているのだ。

「的確な介入」というのが、フランスの学校らしい。習ったことを自分のこれまでの知識や経験と照らし合わせて、

「では、これは当てはまるのか?」

「そういえば、それと関連して、こういう話を聞いたことがある。」

「ここはわかったけど、これはわからない。」

といった発言。息子は私にもよくこの手の質問をするので、学校でも臆せずやっているのだと思う。

前に書いた通り、フランスでは「正答」を答えるよりこうした授業内容に

  ひだを付けるような発言が高く評価される

のだと改めて思った。

で、こういう息子、日本ではどう評価されるか?

日本語補習校の先生に言われた言葉を思い出した。

「変わった質問をよくしてくれます。この前は、授業の後、私のところに来て、『先生はなんで、当たり前にわかっていることをわざわざみんなに聞くの?』っていうのです。『なんでって、それが先生の仕事だから』って答えたんですけど。」

息子には

一問一答形式、先生が持っている答えへの誘導型な発問が奇異

に映ったのだと思う。

その後、このクラスの授業参観をしたのだけど、欧米式のスタイルに慣れてしまうと、確かに

茶番

に見えてしまったのだ。何というか、

すべてが先生のシナリオ通りに進む授業

できる子もできない子も一斉に同じことを勉強

できる子は先生が言ってほしいタイミングで「正解」を答える

ように綿密に練りこまれた授業が。

断っておくが、この先生の授業は本当によく考えられていて、日本の学校の基準で考えればかなり高いレベル。海外の補習校でこういう授業をできる先生がいることに驚いたくらいである。なので、「茶番」と感じた自分側の変化に少なからずショックを受けたのだった。

今、この本を読みながら、これからの時代って考えると、やはり、日本式は変わらないとなぁと思った。

たまたまこの人の本を前に呼んだので、アマゾンがお勧めしてくれたので読み始めた本。リーダ育成の啓蒙書かなと軽い気持ちで読んだら、全然違った。

リーダーシップとは、一人ひとりが発揮するもの。

皆を動かすというのではなく自ら動き出しそしたらみんなが動く。

というのがメッセージだ。

著者の日本はポテンシャルが高いけど、今変わらないと!という危機感、切迫感を私も感じる。両方の文化を知っている我が子たちが、その起爆剤になってほしいなぁ。

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