by kaori horike
我が家には3人の子どもがいる。長女は20歳、長男はもうすぐ18歳、末っ子は現在小学校6年生だ。長年海外で暮らしてきたこともあり、子どもたちの「漢字力の維持と向上」は大きな課題だった。そこで活用してきたのが
漢字検定
である。
長女は3級(中学校卒業程度)、長男は5級(小学校卒業程度)に合格まで漕ぎ着けた。末っ子は小学校5年生の漢字を学び終えたところで、6月に6級を受検する予定だ。
今回は、そんな我が家の経験をもとに、漢字検定のメリットとデメリットについて紹介する。
1. 目標が明確になる
受検日が決まっているため、子どもが集中して取り組みやすくなる。
2. 学ぶべき範囲がはっきりする
その学年+それまでに習った漢字が出題されるため、的を絞って勉強しやすい。
3. 観点別に力が見える
「読み」「書き」「書き順」など、それぞれの観点での力が明確になる。
4. 語彙力がつく
漢字の学習を通して、自然に語彙が増えていく。
5. 合格すれば自信につながる
「がんばったらできた」という達成感が、次のチャレンジへの意欲につながる。
1. 必要がないと考えている観点も無視できない
たとえば「読みはできるが書けない」といったケースでは、合格が難しくなる。海外で育てていたら、「漢字の書きまでは求めない」という選択肢も大いにありうるが、その場合は、漢検は活用しにくい。
2. 教科書ベースの学習をしていないと対応しにくい
日本の学年配当漢字に合わせて、漢字を選定、級が設定されているので、教科書に沿った学習をしていない場合、活用しにくい。
3. 不合格が自信喪失につながることもある
検定なので、合格か不合格ははっきりと出てしまう。もちろん、不合格になると、モチベーションが大きく下がる。
4. 親や教師が熱くなりすぎる
他の子と比較してしまい、逆に子どものやる気を削いでしまうことがある。
うちの子どもたちが漢検を喜んで受けたかというと、正直なところ「ノー」だった。毎回ちょっとしたバトルがあった。それでも、終わると決まって
「やってよかった」
と言っていた。補習校のテストは短期記憶で乗り切っていたが、時間が経つと忘れてしまう。しかし漢検は「年に1回の本気の復習」。受検後は、しばらくの間「スラスラ読める!」と嬉しそうにしていたのを覚えている。
ということで、我が家にとっては、ありがたい試験だったのだけど、デメリットもあるので、他の人に勧めるときには少し気を付けている。
なので、次回は、
デメリットを最小限にする工夫
について書こうと思うので、乞うご期待!