バイリンガルの三つのレベルのうち、中間に位置し、ほとんどのバイリンガルがここに属するのが、「パーシャルバイリンガル」。
うちの子は、フランスで生まれ育ってるし、日本語にそんなに時間もお金もエネルギーもかけたくない、かけれない、でも、日本語を細々とでも続けたいという家庭に耳寄りな話。
一般バカロレア試験(Baccalauréat générale)で、外国語LV(langue vivante)として、日本語を受験することができる。
LVは、LV1、2,3…と数字が上がるほど難易度が下がる仕組みなので、得意な外国語順で受験するLVの数を増やすといい。LV3以降は、「オプション」と呼ばれ、受験は任意である(ただし、文学系(L:littéraire)コースを選んだ生徒は、LV3までの受験が義務となるなど、選択コースによって異なる)。LVのどのレベルを受験するかは、自分の日本語のレベル、目標に応じて変えればいい。自分のレベルを客観的に見るには、ヨーロッパ言語共通参照枠(CEFR)が参考になる。2013年実施のバカロレアから、新しい外国語プログラムが導入され、それぞれのレベルは以下の通り。
LV1:B2 LV2:B1-B2 LV3:A2-B1
オプションのメリットは、点数10点以下の場合はカウントされず、10点以上の場合には、バカロレア全体の成績に加算される。バカロレアは、全教科を平均して、20点中10点を取ればいいので、オプションで加算された分は、全体の成績に有利に働く。例えば、理数系(S:scienfitique)を専攻した生徒が、LV3の日本語で14点を獲得したとすれば、プラスとなった4点はバカロレア全体の平均点を出すときに加算される。(実際に加算される点数は、専攻コースによって採点調整係数が異なる)
外国語として中等教育で日本語を教えている在仏教育機関が近くにないか、探してみるといい。パリの郊外の実践報告も興味深い。
コメントを残す