ここ3年くらい、とにかく漢字指導に力を注いできた。理由というか、きっかけは二つ。
一つは、海外で継承語として日本語を教えていると、漢字の躓きがそのまま日本語学習離れにつながるケースが多く、補習校で教鞭を取っていた頃から同僚とどうにかならないもんかとずっと頭を悩ませていたから。
もう一つは、小5の息子が、「本当にもうやだ!」「やってもやってもキリがないし、どうせ忘れちゃう」と爆発したから。私たち家族は、3年おきごとに国境を跨いで引っ越す生活だったものの、夏には必ず日本の小学校に体験入学させたり、毎週補習校に通わせたり、読み聞かせだってかなりやった方がだと思う。それは、この漢字の壁がいつか来ることを私は教師として知っていたから。それでも、乗り越えられないものなのか!と3年前、私は絶望していたのだ。でも、諦めたくない。
その頃、色々模索して、唱えて覚えるミチムラ式セミナーにオンラインで参加した。そして、その縁で知り合った仲間と「マルチリンガル漢字指導法研究会」を発足した。
一人でできなかったことも、仲間となら乗り越えられるかも
と月に一回の定例会で、少しずつ少しずつ大きな塊の問題を小さな問題へと小分けして、考えてきた。
- そもそも目標設定に無理があるのではないか
- 漢字を「形」「音」「意味」の要素に分けて、習得したらどうか
- 「字形」と「字体」の違い、「字形」をどこまで大事にするのか
- それぞれの段階に適した教材
- 漢字の原理原則に気づき、応用力を育てる指導法
などなど。
今年、2021年4−6月には、研究会の学びの成果をセミナーという形で、世の中に送り出せたのは、とても嬉しかった。でも、うまく届いたのかな、こちらから投げたボールが大きすぎて、受け取れていない人が多いのではないかなとずっと思っていた。
今年、2021年4−6月には、研究会の学びの成果をセミナーという形で、世の中に送り出せたのは、とても嬉しかった。でも、うまく届いたのかな、こちらから投げたボールが大きすぎて、受け取れていない人が多いのではないかなとずっと思っていた。
そこで、発想を変えて、先にアンケートで困りごとを教えてもらい、それに応える形で、時差や時間的制約がない動画教材を作れないかと思っている。ということで、アンケートに協力してくださる方を募集しています。↓
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