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2023年5月3日 by kaori horike

マルチリンガル漢字指導法研究会、4年間の学びで得たもの。

先日、ファシリテーターを務めるマルチリンガル漢字指導法研究会の月1の定例会が記念すべき50回を迎えた。
「コツコツやること」は好きな方だけど、仕事についてから結婚、出産、引っ越しの連続でなかなか続けられないことが多かった。
それが、「オンライン」の世界になったこともあって、好きなことを好きな人とずっと続けられる、深めていける環境を手に入れることができた!続けたいことを続けられる環境になったことは本当にありがたい。
この活動が楽しくってこれからも続けたいと思えているのは、

  仲間に恵まれたこと、感謝

その一言に尽きるのだけど、せっかくなので、この節目に4年間の自分の学びを振り返ろうと思う。

研究会でずっと探してきたもの

研究会では、ずっと漢字学習には「9歳、10歳の壁」があるという共通認識で進んできた。これを乗り越えるにはどうすればいいのか、先手を打って幼少期から何かできるのではないかということを度々話してきた。

そもそも、私がこの研究会を作るきっかけになったのは、息子が小五の時に「もう無理、漢字はやりたくない。覚えられない。」と悲鳴をあげたこと。我が家には年の離れた末っ子がいたので、私はこのきたるべき「壁」に対処すべく、この4年間を過ごしてきたと言っても良い。そんな風に、堅苦しく考えていたわけではないけれども、毎月皆さんに会うたびに、少しずつ学びをいただき、この末っ子に試していたのだから、あらゆる対策を末っ子にはしたということになる。

その末っ子が今9歳。もうすぐ10歳になる。結果はどうか?
この研究会の学びのおかげで、

  大成功!!漢字には全く苦労してなく、学ぶことが大好き!

と言いたいところだけども、正直に言うと、嫌いじゃないけど、別に特別好きじゃないし、特別と楽しんでるわけでもないけれども、時々「へー!」と知的喜びを感じながら学習している。そしてやっぱり、それなりに音読み熟語につまずいているし、読めても書けない漢字が多い。

だったら、この4年間は無駄だったのかと聞かれれば、それは違う!と胸を張って答える。なぜか?

研究会の4年間の学びで得たもの

漠然とした不安や焦りから解放された

我が家は学年相当に漢字を学んでいるけれど、それは色々考えたら今のところ、学年に相当に合わせておくと便利だからに過ぎない。配当漢字をその時々に覚えなくては!という焦りから解放されたと思う。その子のペースで伸びていけば良いと思えるようになったし、先輩たちの話から、たとえ思春期に一時的に学習がストップしたとしても、本人がやりたい気持ちになった時に、スッと始められるようなそんなサポートをしたいと思えるようになった。漢字一字一字を丸暗記させるんではなく、もっと漢字習得の原理原則の部分に注目、いわば土を柔らかく耕しておくことで、いつでも積み上げたい時に積み上げられる方法を伝授したいと思っている。間違っても、「漢字は見るのもやだ」という状態に持っていかないことの方がずっと大事なのだ。

 長い航海の羅針盤を手に入れた

長期的な視点を持って、今どこにいるのか、次にどこにいるのかがわかるようになった。なので、先を見越して、色々と布石をうてるし、スモールステップで指導を進めることができるようになったと思う。これが焦らずにいられる理由の一つかな。

 指導法の引き出しが増えた

どこに躓いているかがわかっても、どのようにそれに対処すればいいのかがわからないと話にならない。でも、アイデアが豊富なメンバーのおかげで、引き出しが爆発的に増えた。同僚に「よく、それだけ色々アイデアが思いつきますねぇ」と感心されるのだけど、よく考えれば、研究会で見聞きしたことを目の前の子供にアレンジしているだけと気づく(笑)最初はただの「マネ」だったから、「アレンジ」ができるようになったのは、努力の賜物かな。

セールス的には、うちの子は、私の生徒は、漢字が大好き!大得意になりました〜と言わなければいけないのかもしれないけれど(笑)、そうなった子もいるし、もう一息の子もいるのが現実である。でも、どんな子にも打つべき手があって、それを指導者である私自身が楽しく考え続けられていること、それを皆さんに提供するのがこの研究会の役割なのかなと考えている。

改めて継承語としての漢字学習とは?

継承語」としての漢字学習って、「国語」や「外国語」としての漢字学習と全然意味がちがう。


「国語」ではできないと困るもの、「外国語」では、できたら得するもの。
「継承語」はその間をずっと揺れる。

親や指導者が頑張らないと立ち消えてしまうけれど、頑張り過ぎたら子供にNoを突きつけられる。絶妙なバランスを要求されるなといつも思う。進んだり、引き下がったりの繰り返し。でも、諦めずに歩みを止めないこと。振り返ると、時々虚しさを覚えたり、途方に暮れたりしたことが何度もあった。それをどう親や指導者が乗り越えるか(やり過ごす?)がキーポイントのように思う。

こんな風に考える時、いつも思い出す、大学の恩師の言葉。

  「教育には仲間が必要なんです」

子供も親も保護者にとってもそうだなと、この言葉を噛み締める今日この頃である。

ということで、ここまで一緒にやってくれた研究会の仲間に本当にありがとうと言いたい。そして、後輩の親御さんや指導者の方にきちんとバトンを繋いでいきたいと改めて思う50回記念!
みなさん、本当にありがとうございます。そして、迷っているなら、どうぞ、この緩やかな輪の中に、入ってきてください。

マルチリンガル漢字指導法研究会 https://www.learnjapanonline.com/multilingual-kanji/

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