漢字で遊ぼ!シリーズで紹介したように、娘小1は、4月から2ヶ月くらい遊びながら漢字に親しんでいた。
小学校1~2年生で習う100ほどのこの2か月くらいで漢字を8割がた読めるようになってきたので、ギアを1つ挙げて、「書き」に挑戦することにしたのが、6月後半。
約2カ月位、娘と取り組んだ途中経過をシリーズにまとめてどなたかの漢字の書き指導のヒントになればと思う。
目次
指導の方針
- 細かいところにこだわりすぎない、100%書けるようにと思わない
- 唱えて覚えるという習慣をつける
- 書き順の大きな規則をつかむ
大きな流れ
- 漢字がたのしくなるワーク①に沿いながらも、ドリル的なページとゲーム要素が含むページを抜粋する。
- 1日15分、週5日くらいのペースで無理なく、でもたゆまず続ける。
指導時に気を付けたポイントと気づき
- 書き順の基本
細かい書き順にはこの先こだわらない代わりに、最初のところで書き順の基本はばっちり入れるように気合を入れた。
① 上から下
② 左から右
③ 横が先、縦はあと
④ 中を先に
⑤ 左に行く斜め線が先
⑥ 外が先
⑦ 貫く線はあと
⑧ そことじは最後
などをはじめに押さえて、あとは、漢字を書いている様子を見て、間違えているときはこの原則を思い出すように声をかけた。
夏休み中で横にいてあげられたのでそれができたが、慣れるまで表を作ってファイルの初めに貼り、そこに自分でそこに戻れるような仕組みを作るとよかったと思う。
- 新出漢字との出会い方
一回大体4-5字のペースで取り組んだ。ワークブックに沿って、
① カルタの読み札を読む
② 取り札漢字とマッチング
③ 漢字の中に隠れているもの(片仮名、知っている漢字)を見つける
④ かき順を予想⇒正しい書き順を確認
⑤ 唱えていってみる
⑥ ワークブックに書きこむ
⑦ 今日の学習が全部終わった時にホワイトボードに書く
①②でいいのは、
読み札を読むことで読みの練習になること
自然に漢字の成り立ちを理解できる
読み札にはフリガナがないので自然に予想
わからなくてもすぐ下に答えがあるので自分でできること!
ただ、海外育ちの子供の場合、この読み札の内容がすっと入るかは微妙。子供の日本語力によっては、この部分をもう少し丁寧に現地語を入れるか、アニメーションを入れるかなどの工夫が必要。
③で気を付けたのは、知っている部品に注目させること。
これは、二つの点で効果がある。
難しくない、できると感じる
書き間違いが減る(=消す労力がない分やる気をそがない)
漢字を分解合成する視点をもつ
この段階を省くと、以下のように「青」を書いてしまう。
④については、予想することで学びが主体的になる。いきなり正解を教えられ覚えさせられるより身につく。
間違えたら、「書き順の法則」に戻る
あっていたら、褒める
段々、間違わなくなってくるので、そのことを褒めてあげるといい。
⑤で特に気を付けたのは、
一画一言を原則にした線の唱え方
例えば、口の二画目を間違っても、「横、縦」と言ってはいけない!これは「カギ」に統一した。
また、このシリーズでは、「十のかくべえ」と言って、漢字のすべての線を10の線に言い分けるのだけど、私はこれを採用しなかった。なぜなら、一つの言い方に色々な言い方があるので、子供が混乱すると考えた。
ミチムラ式を参考に子供と以下のように、唱え文句を決めながら進んだ。
これも表にして少しずつ書き足し、子供が見えて振り返られる場所に貼っておくといいと思った。
また、段々、学習が進んでくるにつれて、唱え方を
線からパーツにステップアップ
していった。
例えば、「貝」を「たて、カギ、よこよこ…」というのではなく、「目、ハ」というように。
既習漢字はまとめて言う
子供が初めてそれを言い出した時には大いに褒めて、その後気づかない時には、「知っている漢字が隠れているよ~まとめていってみて~」と声を書けるといい。
また、「うけばこ」「うかんむり」「どうがまえ」など、頻繁に出てくるパーツは
部首名を教えて、それでいう
ようにした。
最後に、漢字がたのしくなるワークのいいところは、
カテゴリーごとに漢字を学べること
教科書のように、五月雨的にいろんな漢字をランダムに覚えるより、海外で育つ子供には、「体の部位」「動物」といったカテゴリーごとの方がつながりをつけて覚えやすいし、部首の学習にもつながるかなと思う。
<
p>
コメントを残す