新しい学校に転入して1か月が過ぎた。
私立の学校なので、我が子の3人はそれぞれ、
すでに出来上がった人間関係
の中に割り込んでいくことになる。
末っ子6歳にとっては初めての経験。もともと、シャイで(内弁慶)社交的とは言えない彼女の悪戦苦闘ぶりは、毎日の会話から計り知れる。
だけでこればっかりは、親が出る幕あんまりない。出ると
弊害あって一利なし
と思っている。できるのは、話をゆっくり聞いて、励ますことくらい。ほかの親御さんがこんな時どんな風に声をかけるのかなあ、と思いながらうちの場合を書いてみる。
「休み時間一人でいるの嫌だー、でも、今日も一人だった…」
『もうみんなは何年も同じ学校にいて、友達出来ているんだから、自分から遊ぼって言わないと誰も遊んでくれないよ。『入れて!』って、フランス語はわかるでしょう?英語でなんて言うか知っている?』
「言ってみたけど、だめって言われたよー」
『遊びによっては人数が合わないってこともあるよね』
「私もそう思ったけど、昨日その子がやっていた遊びは人数増えても関係ない遊びだった」
『じゃあ、なんで?って聞いてみれば?もし、理由もなく入れてくれないなら、ちょっと意地悪な気がするから、無理に入れてもらわなくてもいいんじゃない?』
次の日…
「なんでって聞いてみたら、黙っていたから、理由もないのに入れてくれないなんて意地悪だねって言った」
(お、そこまで言ったか!彼女としては、相当頑張ったな。)
『じゃあ、違う子に今度言ってみれば?』
「遊びたいと思わない子は声をかけてくれるけど、遊びたい子と遊びたい」
『〇ちゃん、そうやって遊びたい子を選んでいるように、他の子も選んでるんだよ。その子と遊びたかったら、〇ちゃんが選ばれるように頑張らないとね。』
「どうやって?」
『なにかでその子にすごいと思ってもらうことかな。勉強でも遊びでも。みんなは何して遊んでるの?』
「ゴム段とか縄跳びとか…でも入れてくれない」
『よし!ゴムを買ってきて、特訓するか?!』
というわけで、35年ぶりくらいのゴム段(笑)
昨日のお迎えは満面の笑顔で下校してきて、
ゴムを持っていたから、入りたいグループの子の方から、「一緒に遊ぼ」と言ってもらえたとか、まだゴム持ちだけどね…と(笑)
一歩ずつ、自分の力で友達の輪に入っていく娘に成長を感じた。
でもポツリといった娘の気づきがインターナショナルスクールならでは。
「ふと気づいたんだけど、フランス語の日は、みんなが話しかけてくれるのに、英語の日は違う」
言葉の出来不出来が子供社会の力関係に影響しているんだな
多分、そこから派生する
自信オーラ
が影響しているんだろうな。
新しい学校は、英語の日とフランス語の日が交互にあって、こどもたちは、休み時間も「その日の言葉」で話すルールになっているらしい。
「今日は、フランス語の日だったから、このチャンスを逃さないで、言いたいこと全部、友達に言った~」
と言いながら帰ってくる娘を見ながら…
日本に戻ってきて、
伝えたいことを努力なしで伝えられることの楽さ
を満喫している自分に気づく…。引っ越し後の事務処理も、3から5倍速でサクサク片付くのは本当に嬉しい。
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