ファシリテータを務めるマルチリンガル指導法研究会、4月からリニューアルした。
私たちが7年かかった、マルチリンガルに合った漢字指導法を一年で新しい人に伝える!
をモットーに、初心者にもわかるような発信を目指している。
モニターキャンペーンも実施中で、モニターを募り、それぞれの悩みや必要性に合わせたアドバイスや無償教材の提供を行っている。
そのモニターの悩みを聞きながら、いろいろ考える。
最近、「それ、悩み?すごいじゃん!」と思ったこと。
了承をいただいたので、原文の一部を引用させてもらうと・・・
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ここ2〜3年、漢字学習として取り組んできたのは、毎日漢字ドリルを書かせるという方法。。。
私自身、「漢字はドリルで書かせておけば良い」と安易に思っていました。
が、全然身についていないことに気づきました。案の定。。。
息子は日本の漫画が大好きですが、読めない漢字もボチボチ出てくるようになりました。
わからない漢字の読み方を尋ねてきたり、辞書を引くようになったので、もう一度漢字を学びなおすには最後の良いチャンスだと思いました。
10歳の息子さんなんですが・・・
日本の漫画が大好きで、読めない漢字もボチボチ
わからない漢字の読み方を尋ねてきた
辞書を引くようになった
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って!
そこまで子どもを持ってこれたお母さんって、すごいよなと心から拍手を送った。
そして、自分の苦い思い出を振り返っていた。
処方箋を見ようとしなかった息子
息子が高校生の時だったかな。
小学校6年生までは!という私の悲願を聞き入れてくれて、漢検5級までは習得、公文も6年生相当までは修了。
その後は英語に力を入れることを自分で決め、日本語はお休みしていた頃。
フランス人の夫に付き添われ、日本の皮膚科に行ったことがあった。
帰ってきて夫が言うには、
「待ち時間があったから、もらった処方箋を見ながら“何の薬か当てよう!”って持ちかけたのに、見ようともしないんだ。わかるはずないって。」
このブログにも何度か書いているけど、息子は小学校5年生の時に
「もう、漢字はやりたくない!やってもやっても覚えられない!」と言い、
「頑張って」の言葉しか思いつかない自分にがっかりし、一人涙した経緯がある。
夫のこの言葉は、私に2度目の衝撃を与えた。
自分の教え方は完全に失敗だったなと思わされたのだ。
漢字は、知らなくても意味や読み方を予想できる素晴らしい文字
息子だって、そのことはよくわかっていたはずなのに、
「それをしたい」「それは楽しい」という気持ちを育めていなかった。
ほぼ自力で漢字を学んだフランス人の夫にはできて、
仮にも「教えるプロ!」の私に伴走された息子にはできなかった。
これには、後頭部を殴られたような衝撃を受けた。
今思うに、理由は、私が「◯年生の漢字」「うわべばかりの定着」に囚われていたからだと思う。
漢検にトライ中の娘の姿から思うこと
そんなこんなで、6歳離れた末っ子には、とにかく楽しく骨太の漢字力をつけたいと思い、漢字クラブを立ち上げるに至った。
それも今年で6年目に入り、今は漢字クラブ3に挑戦中だ。
その末っ子も4月から中学1年。
漢字はやっぱり面倒だと言いつつも、日本に住んでいることもあって困ることなく、年齢相応の本を読んで楽しめている。
今は、我が家の年に一回の恒例行事?「漢検」5級を今週末受けるために、ラストスパートをかけているところだ。
それを横目で見守りながら、つくづく思うのは、
正確に書くのは難しい
ということと
苦労して覚えても忘れる
ということ。
日本語だけやっている子なら、すべての教科で漢字を見たり書いたりしているわけだけど、
ほとんどの時間をフランス語で過ごしている子には難しい。
なので、忘れたりわからなくても、必要に応じて調べたり学び続けたりする方法を知るところまで持っていくことに目標を設定するのがいいのかなと思う。
とにかく嫌いにさせない
が大事なんだと。
いろいろな方法で7回出会えば定着?!
最近、第二言語として英語を習得する際、
英単語や表現を覚えるには、平均7回出会う必要がある
というのを本で読んで、ストンと落ちた。
ドリルでも、音読でも、読書でも、映画でも、看板でも、ゲームでも
なんでもいいから、いろいろな方法で7回出会う
そうすると、その漢字なり言葉なりが、その子の中で腹落ちし、立体感を持って留まり、必要な時に取り出せるようになるのではないかと。
そして、その時初めて「定着した」と言えるのではないかと。
でも、それってずいぶん気の長い話。
少なくとも、1年の付き合いの生徒さんに、すべての漢字に7回別の角度で出会わせるのは難しい(笑)
だから、定着にこだわりすぎず、
7回のうちの1回を、少しでも子どもたちがワクワクしながら出会えるようにする
出会いのバリエーションを増やす
そんな心持ちで授業に臨む今日この頃。
「定着しない漢字学習」から抜け出すためにという今日のタイトル。
私の答えは、まずは指導者が
安易に定着をさせようとする考え方から抜け出す
だ。「楽しい」と思って漢字に触れられる機会を増やし、反復練習については、それぞれの子供が自分に合った方法を選べるように差し出してあげることではないかと思う。