小学校1年生の後半、漢字を習い始めて少し経った頃に読んであげたい本。
ぺらぺらとめくりながら、学年配当漢字に必ずしもこだわらなくていい、海外で育つ子供たちに漢字を楽しく教えるアイデアがいくつか、思いつきました~。
目次
つながりで漢字数を増やす。
「体」つながりで、目、耳、口…などを勉強した後、それから派生する動詞の漢字を学ぶのがイイ!
同じ音でも色々な漢字があることを知る。
一つの漢字でもいろいろな読み方があることを知る。
「お友達の作文です。一回読みますね。花火大会、行ったこと、みんなはあるかな?さあ、質問です。この作文には、「上」という漢字がいくつかかくれんぼしています。3分で何個見つけられるかな?」とかからスタートして、
「あれ?全部読み方が違う!けど、意味は同じ。」
って、気づける授業が組めるといいなぁ。
低学年の時に訓読みばかりやっていて、3年生からいきなり数も増えるし、音訓両方覚えさせられるし、という事態を和らげられるのでは?
漢字の分解、合成に気づける。
作者の意図としては、きれいに(くっつけるべきところはくっつけて)書かないと、別の字になっちゃうよーということを言いたかったのかもしれないけど、基本漢字を組み合わせると、別の漢字ができるよ、
漢字はたくさんあるけど、基本漢字を覚えれば、複雑になっても大丈夫
って、メッセージを伝えられたらいいな。
私が、ファシリテーターを務めるマルチリンガル漢字指導法研究会、2019年の3月、メンバーのブレーンストーミングから始まり、どこに向かうかドキドキ半分、ワクワク半分だったけど、ようやく、私の中では、進む方向がはっきり見えてきた!
ぼんやりはこれまではわかっていたことだけど…
「小学校3年生途中まで」と「小学校中学年」「小学校高学年から」の漢字学習は、目指すことと子供の発達段階が全然違う。
「小学校3年生途中まで」は、まずは、
とにかく楽しく、「漢字の持ち数」を増やすこと
もうひとつは、中学年からの高い山、長い道のりに耐えうる
「漢字を俯瞰する力」をつけていくこと
なんだと思う。
この本は、それに一役買ってくれそうなので、オススメです!
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