フランス式の新学年が始まってから、ミチムラ式ebookを自分の授業でも、我が子にも本格的に使い始めている。
多機能なので最初手にしたらどこから手をつけたらと思うかもしれない。開発者が詳しい説明を出してくださったので、詳しい説明はそちらを見て欲しい。今日は、私が実際に使って気に入っているところを紹介したい。
ミチムラ式漢字eブックの説明と使い方
目次
唱え言葉が、音で出ること
ミチムラ式と言えば、漢字を部品に分けてその組み合わせを口で唱えることで、繰り返し書かずに覚えるのが特徴。漢字を線ではなく部品の組み合わせとして捉えるのだ。その唱え文句が、声優さんの声で入っていてワンタッチで聴くことができる。これが、授業でも我が子にも好評。
我が家の小二の娘は、すぐに慣れて自分で操作して声優さんの声に負けないスピードで唱えられるように何度も唱えている。クラスでは、子どもたちはみんなで声を合わせて唱えるのがとにかく楽しそう。もちろんリードするのは私の声でも良いのだけれども、なぜか、声優さんの声だと教室が一瞬でシーンとなっていて重宝している。
主要な語彙に写真が付いていること
私は漢字一字一字の学習はそんなに大事だと思っていなくて、その先にある語彙の習得に力点を置いている。なので、新しい漢字を学習したときには、必ず
「この漢字を使った熟語を子どもたちと探す」
という活動を取り入れるのだけれども、海外で教えていると(在日インターナショナルスクールであっても)日常生活で日本語を聞いたり読んだりしている数が圧倒的に少ないせいか、この語彙がほとんど出てこない。
これまでは、仕方がないので、こちらが熟語を提示して、その意味をみんなで考えたり、説明させたりしてきた。この「わからない言葉を他の言葉で説明する、してもらう」という活動はとても大事だし、それができるクラス、できる子ならできるだけそうしたい。ただ、これだとどうしても説明が長くなってしまって、ついて来れない子どもたちが続出する。そんな時、写真で視覚に訴える事は効果絶大で、子どもたちは食いつくように見る。そこに言葉をのせていくようにしている。
部品ボタン
これは、最近のアップデートで追加された機能。
ミチムラ式に慣れてない人にとってはなんだこれ?と思うボタンかもしれない。これを押すと、部品の名前と成り立ちや意味が出てくる。
この部品を覚えてしまうことはとても大切。なぜか?
まず、高学年に行くほど、漢字は既習部品の組み合わせなので、部品の名前と形を覚えてしまうと、漢字の「形」を覚える事が雪だるま式にものすごく速くなってくるから。もちろん子どもにこれを説明するのだけれども、漢字のほかにさらに部品も覚えさせられると感じる子どもも少なからずいる。そんな時、この部品が今後どの学年で出てくるかを表しているこの表はモチベーションを上げるのにとても良い。
また、部首には意味があるので、それをわかっていると、漢字をただ丸暗記するのではなく、意味ある組み合わせとして覚えていけることになる。
例えば、「後」の字。
「ぎょうにんべん」は道を行くという意味があるんだね、「糸がしら」は小さいもの。「すいにょう」は足を引きずる様子。「楽しく遊んでいた小さい子どもが、お母さんに呼ばれて、後ろを振り返りつつ、足を引きずりながら歩いているから、後ろや遅れる、後でみたいな意味になったのかな?」など、子どもは自由に漢字の成り立ちを想像したりして、楽しみながら覚えられる。私も子どもも漢字学者ではないので、実際はそうでなくても全然構わない。楽しく、自分なりに引っ掛かりを見つけねがら記憶していけばいいと思っている。
以上、私の3つのお気に入り。まだまだ試行錯誤中で、新しいお気に入りが発見できそうな予感。
なんと、10月31日までグッドデザイン賞受賞記念で半額で販売されているそう!気になりつつ、そのままにしているという方ぜひこの機会にご購入検討ください!
「ミチムラ式漢字eブック
ミチムラ式 漢字eブック(電子書籍)のご案内
なお、これはApple製品でしか配信されていない有料の電子書籍なので、Apple製デバイスが必要です。