先日、唱えて覚える漢字学習を推奨している道村静江先生のセミナーをオンラインで受けた。先生の本は、熟読しているのだけど、やっぱりオンラインと言えでも、直接お話を聞くことで目や耳が働き、新たに学んだことがあった。
- 唱えることの威力
「憂鬱のうつを書いてみてください!」という先生の掛け声に、受講者は苦笑。
「難しいでしょ?でも、書けるんです、分解して唱えれば」
そして、道長節は続 き、鬱はバラバラに解体された。
「林の間に、ノニ山、ワかんむり、米印、うけばこ、片仮名のヒ、さんづくり
(ノノノ)、ほらね!」
ここまでは私も本でよく理解していたのですが、次のステップが参考に。
「さあ、では、自分で言ってみて」
「いいよー。3回唱えて」
「次は、見ないで言って見て」
「では、実際に書いてみて」
「ほら、書けたでしょ」
大人の私も、純粋に書けたら嬉しかった。なので、うわって思うような感じで、子どもにもこんなインパクトある導入をして、唱えることの威力を教えたい。
- 小学校3年生で、もう一度漢字の魅力を教えるには。
先生の話を聞きながら、これまで「形成文字」や「会意文字」の魅力を十分に子供たちに伝えて来ていなかったんだ!と気づいた。「象形文字」や「指示文字」は説明しやすいし、1年生の導入で説明する時には、子どもたちは目をキラキラさせて飛びつく。だけど、学年が進むにつれて、数が増えるせいもあって、「消化する」ような教え方になってしまうんだと思う。でも、それぞれの学年の配当漢字の漢字の種類は、このサイトで示されているように、上に行くほど、形成文字が多くなるのだ。
実は、「形成文字」や「会意文字」の魅力を教える単元が5年生であって、確かにこの単元は子供は好き。おそらく、持ち漢字の数を増やして、それを帰納法的に分類する、あるいは漢字の面白さを再発見させる意図で5年生の学習内容になっているのかもしれない。けど、海外で学ぶ子供たちは帰納法的には学びにくい。3年生にこの魅力を伝える授業を取り入れたらいいと思った。
漢字辞典にヒントをもらいながら、時には、こじつけたり、子どもと創造したりして、部品パーツの組み合わせと漢字の意味のつながりを楽しんでいきたいな。
- 「とめ、はね」を気にする方への説明法
他の受講者の質問にもあったが、必ず親から出てくる質問の一つ。で、道村先生の説明でわかりやすかったのは…
字体 > 字形
字体は、骨組みなので間違えたらいけないけど、字形は、いわゆるフォントで、「とめはね」を気にしているのは、「教科書体」だけ。これから、手書きよりパソコン入力が多くなるわけだし、細かいことに労力使う意味がない。
道村先生のセミナーは3回シリーズなので、興味がある方は、このサイトにアクセスを。運営しているLEARN JAPANさんが行っていることも、私がやりたかったことと重なっていて、すごく興味深い!
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