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2021年8月26日 by kaori horike

2年ぶりにフランス再発見

この夏、2年ぶりにフランスに帰省して、すっかり日本の生活に慣れてしまっていた!と気づいた。

そういえば、いつもフランス入りするときは、心が傷つかないように透明なシャッターを下ろしていたっけ。そんなことすっかり忘れて、無防備のままだったので、久しぶりに、あいたた! の目にあった。来年以降向けての教訓。

  •  郵便局員が無愛想で効率が悪くても怒ってはいけない
  •  郵便局員によって答えが違うことをいぶかしがってはいけない
  •  靴のまま家に入ってくる人にいちいち目くじらを立ててはいけない
  •  配達物を1日待たなくちゃいけない事にイライラしてはいけない
  •  言いたいことが伝わらないのは必ずしも私のフランス語のせいではない
  •  フランス語で全部わからなくても、伝わらななくてもいいんだって自分を許す

でもでも、久しぶりだったからこそ、フランスを再発見することに。

目次

本当に頑張らないフランス人

うちの長女は高校2年生になり、彼女の昔の友達もそろそろ進路を決める頃なので、その話題になることが今年は多かった。まだまだ、それなりに学力がある子なら「大学進学」がどこか当たり前な日本だけど、フランスは違う。

勉強が好きか嫌いかとか、がんばってまで良い大学に行く必要があるかどうか、という感じでみんな話している。昔ランニングが好きという友達に、私は「マラソンをやっている」と話したら、「僕にはマラソンは長すぎて、体に合わない」と言われて、とってもびっくりしたのを思い出した。

なんというか、「いつか挑戦してみたい」とか、「自分にはできない」とか、そういう返事だったらわかるんだけど、最初から、「そんなこと、自分の能力を超えているから目指さない」みたいな反応が新鮮だった。

それでその時、気づいたんだけど、そもそもフランス語に「がんばる」にぴったり合う言葉がない。

やりたいこと探しにじっくり時間をかける

長女の友達の兄弟には、高校卒業したものの、進路が決まらず(決めず)、「サバティック」と言って、何もしないで自由に過ごしている子供たちが何人かいた。大学進学を目指してるわけじゃないので、「浪人」とは言えないし、アルバイトをしてるわけでもないので「フリーター」とも言えないし、引きこもっているわけでもなく、「ニート」という言葉なんかしっくりこない。

朝のんびり起きて、ちょろっと家の手伝いをしてるんだろうけど、長い時間を自由に過ごながら、優雅なモラトリアム期間を過ごしている。

親もそれを寛容に見守っていて、「やりたいことが見つかれば良い」と言っているからすごいなと思う。もっとも、家に家庭菜園があったり鶏をかっていたり、超本格的な家の改装を自分たちでやるフランス人なので、人手がある事は結構ありがたいことなようで。

ちなみに、そんだけ時間かけて選んでも、やっぱり合わなかったとか言って戻ってくる子も当然いる。それでも、親は結構暖かく迎え入れて、「あの子ようやく自分の好きな場所を見つけられた」などと後から言っているので、ほんとに寛容だなと思う。というか、それでも生活をしていけるほど豊かということなのかな。

長いバカンスにやること

フランスに住んでいた時は、バカンス中、日本に帰ってきてきたので、実はフランス式バカンスってあんまり知らない私。今回は逆パターンだったので、改めてフランス人のバカンスの過ごし方を観察することができた。

旅行

まず、大枚はたいて、旅行に2、3週間行ってしまうことが多い。普段、倹約家のフランス人だけど、この時とばかりにお金を使って、バカンスを存分に楽しんでいる。

友達とゆっくりおしゃべり

それでも帰ってきてもまだ時間はたっぷりある。それでやるのが、家族や友人を家に招いて、長い食事とおしゃべり。日本人はあまり、家族ができてから友達の家に泊めてもらうという事は無いけど、フランスでは、家族ごと泊まらせて、ゆっくり食事したりおしゃべりしたりする時間を楽しむ。

住環境が恵まれているというのもあるだろうけど、あんまり頑張りすぎず、もてなしに気を使わないのでうまくいくんだと思う。私も上手にホストができるようになりたいと思うけど、なかなか。

ボードゲーム

そのほか、特徴的だなと思うのは、ボードゲーム。
日本では、子供小さい頃にすごろくとかわかるとかやるけれど、大きくなってからあんまりやるイメージがない。でも、フランスでは家族でのんびり、ボードゲームを週末やバカンスにやることが多い。じっくりやると、勉強になることがいっぱいあって、変なドリルでやるよりずっと良いなと思う。

よく寝て、よく学ぶ

そしてなんといっても、たっぷり寝て、好きなことを学ぶのだ。

子どもたちには、有料だけど、いろいろなアクティビティーのキャンプも用意されていて、1週間単位で子供たちは親元を離れてそのキャンプに行く。ちなみにうちの子供は、今年、末っ子は乗馬のキャンプ、真ん中は船、長女は大学のサマーキャンプに参加した。フランス全国から集まってくる子どもたちと触れ合う機会があって、おまけに自分が好きなアクティビティができるし、親にはちょっと休憩時間にもなっていいもんだと思う。

たっぷり本を読んだり、語学を学んだりする子もいる。語学といえば、まだまだ英語一辺倒な日本と違い、ちょっとしたことで興味を持った多種多様な世界の言葉を純粋に楽しみとしてバカンス中に学ぶ子どもが多いのが、いいなと思う

フランス式バカンスの良し悪し

「夏ってさぁ、何かを成し遂げなくちゃいけないような気持ちがいつもあったけど、こんな風に何もしない休みがたまにはあってもいいよね。」

何かと私(日本式!)の影響を強く受けて育ったこと間違いない長女にこういわれた。私も同じようなことを考えていた。

これぐらいまとまった時間があると、何か新しいことに挑戦したり、クリエイティブなことをやろうという気になるよなぁと思った。

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