by kaori horike
ちょっと出遅れましたが、あけましておめでとうございます。
2022年も、新しいことへのチャレンジが続き、慌ただしく過ぎていきました。
年末、一年を振り返って、一番嬉しかったことと悲しかったことを考えていました。
9月から受け持ったクラスの保護者から、
「息子が『先生は天才だ!』と言っています。何でも漢字指導の方法が息子には目から鱗だったようで・・・」
というお便りをいただいたこと。
それは、もう、マルチリンガル漢字指導法研究会のおかげ。その一言に尽きる。
私の今の漢字指導は(まだまだ進歩の余地があるのですが)、漢字クラウド社の提供してくれる「ミチムラ式」と小野ふじ子先生が開発した「リズム音読」を掛け合わせ、それに、この研究会での学びをトッピングとして振りかけて出来上がっているので。
大学の時の恩師が亡くなったこと。
卒業後も、実家が近いこともあり、海外在住の時も一時帰国のときには、顔を出して近況を聞いていただいていた先生。
ここ数年は、コロナの影響もあり、それもできずにいた。
それでも、毎年、年賀メールのやり取りはしていたのだけど、今年は、先生からの返事が初めて届かず。
お正月、色々と悩んでいたので、ネガティブなメールを送ってしまって嫌な気分にさせてしまったかなと思っていた。
そしたら、7月末に訃報が。ショックだった。
どんな時でも筆まめだった先生なのに、最後の最後に返事をもらえなかったことがずっと心に引っかかっていた。
その位、具合が悪かったのかな。お年から考えれば、病気になられてもおかしくなかったのに、どうして連絡しなかったんだろうと思ったり。
年末、今はほとんど届かないメールをたまたま開いたら、先生からのメールが届いていた。2022年の2月半ば。
私からのメールをアクシデントで消してしまい、見つけ出せたメールアドレスがこれだけだったとのこと。届くかわからないけど・・・という書き出しでのメールだった。
ご病気のこと、心置きなく話せる友達が先に亡くなっていくことの寂しさなどが書かれていて、ああ、せめてそばで話を聞いて差し上げたかったという思いで胸が痛くなった。
でも、もう、それは叶わぬこと。
なので、そこにあった一文を先生の天国からの手紙と思って、歩んでいこうと思う。
「いつか、今までの歩みと主張を活字にするつもりで、お励みください」
自分の考えや学びを、ちゃんと、他の人にわかる形で発信しなさいという意味だと思う。
一番嬉しかったことと悲しかったことと先生からの一言で、私がぼんやり考えていたことがつながった気がした。
漢字指導がそれなりに自分の中で満足がいくものになっただけで満足してはいけない。
ただ、ノウハウだけを伝えるだけでもいけない。
ここ2年くらいは、後から続く後輩ママや後輩指導者の水先案内人になれるようにと思って、オンラインセミナーやらUdemyのオンライン講座などにチャレンジしていたのだけど、それだけだとなかなか届かないと感じている。みんな興味は持ってくれるのだけど、やはり新しいことだから、伴走者、仲間が必要なんだと思う。
研究会がそれとなって、自分なりの正解を出してくれる仲間はいてくださって、それは本当に嬉しいのだけど。まだまだ、内輪で終わってしまっている。
というわけで、2023年は、
発信 と 学び合う共同体
をキーワードに歩もうと思う。
「学び合う共同体」、亡くなられた先生のゼミで初めて課題として出された本の題名だった。
あの時は、ちっともピンと来なかったけど、今、ようやく少しわかり始めた気がする。
先生のご冥福をお祈りしつつ、その教えを次の人にバトンタッチできるように歩を進めたいと思う。