ドラフトに前回の「マルチリンガル漢字指導法研究会」(旧 継承語としての漢字の教え方研究会)の定例会の後に考えたことが残っていた。
***
アイルランドの中等教育修了試験(Leaving Certificate)における漢字指導の取り組み
で、初めてアイルランドで「外国語」として日本語がどういう扱いになっているかを知った。
高校でたった2年間で学習した「日本語」にCERFのA2レベルとはいえ、4技能のテストを科す! 漢字は200字程度だが、読み書き必須。400字程度の作文もあるとか。
日本から参加のメンバーは、漢字の扱う数の少なさに驚いていたようだが、アウトプットするとなると難易度が急に上がる!特に、漢字圏に住まない外国人にとっては!と、海外組のみんなは口をそろえていた。一方で、アルファベット圏の人に日本語能力をそこまで求められても…ヨーロッパ言語同志の習得とはわけが違うという話も。
そんな話から、日本の外国語教育について考えた。
一つは、日本の試験はまだまだインプット力を測るテストが中心ということ。
TOEICも日本語能力試験も、日本で評価される試験は「読む」と「聞く」しか測らない。つまり、
知識の量
が問われる。
でも、欧米では
使えて発信しないと意味がない
というのが前提にある。
日本は、
公平性、試験の経費削減に偏っていたから?
明治以降、欧米の知識を吸収する立ち位置にいたから?
でもでも、2020年度から大学入試制度の英語が大きく変わるらしい。
何事にも改革しようとなると日本ものすごく時間かかるから、10年いや15年越し位にできた改革なのかなぁ。
ここから、現場の先生の授業が終わるまでにまた時間がかかるだろうけど、やはり(出口)の部分が改革されない限り、先生たちの意識はまず変わらないので、すごく良かったと思う。
もう一つ考えたことは、欲を言うと、
日本は外国語というと英語しか考えない
を何とかしたいなということ。
日本もこれから外国人もますます増えていくだろうし、
英語以外の選択肢
外国人の母語の保持
なども考えていってほしい。
そうそう、6年ぶりに日本に帰って一番驚いたことは、
店員に外国人が多いこと
池袋に近いというものもあるんだろうけど、すき屋とかコンビニとかの店員はほぼ外国の方!私たち家族的には、なんか、落ち着く(笑)
コメントを残す