アメリカを去るにあたって、多くの家具を処分しなくてはならなかった。
そこで、初めて「シェアリング」に挑戦。
というアプリを使って、見知らぬ人に売ることを試みた。
かなり安い値段だったので、難なくほとんどのものはけた。
面白かったのはそこで出会った人たち。
普段の生活では出会わなかったタイプの方達との出会い。結構、勉強になった。
サービスが良ければチップを出す!?バージョン
息子のおもちゃのピストルを売ったときのこと。
待ち合わせの場所に行く寸前に、息子にもう一度不具合がないか確かめてと頼む私。
「あ、これってうまく玉が入らないんだよ。でも、ばれないし、そのまま売っちゃえば?」と息子。
元値に比べ、ただ同然の値段をつけているとは言え、お金をもらうのに、半分壊れたものを、バレないからいいと言う息子にぶちぎれる私。
でも、もう待ち合わせの時間までに時間がないし、しぶしぶ待ち合わせ場所へ。
正直に、息子が来る直前に不具合があることを申し出た事をを伝えて、謝った。せっかく、取りに来たのに、ただで譲っても申し訳ないと。
すると、
「正直に言ってくれてありがとう。これくらいなら自分で直せるから問題ないよ。正直に言ってくれたので、5ドル多く払うよ。」
と言って、もともと10ドルのものに15ドル払ってくれた!!!!
3年間「弱肉強食」のアメリカ社会でずっと肩に力を入れて生活してきたので、なんだか気が抜けた。これも、よいサービスにはチップを気前よく払うアメリカならでは??
のらりくらりと嘘を重ねる人バージョン
嫌な思いもした。本棚を売ったときのこと。
もう時間もなかったし、自宅に取りに来てくれるだけでもありがたいので、破格の値段の代わり、「時間指定で受け取れる人だけ」という触れ込みで広告を出した。すぐに買い手がついた。
「では、明日の午前9時で。」と私。
次の日、8時50分に、嫌な予感がして、
「こちらに向かってますか?」とリマインダー。
返事なし。
10時半になっても何の音沙汰もないので、
「約束の時間に来なかったので、この取引はキャンセルにします。」
と連絡したところ、すぐ返事。
「今仕事中。11時に終わってからまた連絡する。」
「朝9時っていう約束だったはず。」
「あなたの家から遠くに住んでるのよ。朝9時までに行けるはずがない。」
「あなたはどこに住んでるか知らないし、最初から時間を指定してあった。」
「9時としか言ってないじゃない。」
「9時AMって書いてあるでしょ。たった5ドルのために、あなたのこと何時間も待てない」
10時半ごろ、
「もし許してくれるなら、11時半までに必ず取りに行くから、売ってくれる?」
「オッケー。それを過ぎたら、キャンセルということで。」
そして、11時5分に取りに来た。
なんだ!近くにいるんじゃん(笑)
忙しい、引っ越し準備の最中、こんなことやってる場合じゃないんだけど、これも国際文化理解の1つと思って、結構楽しんでいた私。
売るのやめちゃっても良かったんだけど、こんなに嘘に嘘を重ねて恥ずかし気もなく取りに来る人ってどんな人なのか、見てみたい気もして(笑)
会ってみて、なるほどなぁって思った。会っても、まだ言い訳していた!!!!東ヨーロッパ系の50いってない位の女性。
最後、時間や約束にルーズなラテンアメリカ人バージョン。
彼は、コミュニティカレッジで出会ったチリ人の男性。
私のアナウンスをみて、買いたいというから、他の人に優先して取っておいたのだが…2週間、取りに来る来ると言ってこないで、
「これで最終日だから。」
と念押しをした約束の日も連絡なしでもやっぱり来ないで、
引っ越して次の日に
「まだある?」とメッセージ。
さすがに、頭に来て、
「ノー」
だけ書いて送り返したら、
「僕の折り合いがつけられない性格のせいで、今回も取りに行けず…。残念だけど仕方ない。あなたの今後の幸運祈ります。あなたと同じようなスイートな人に新しい土地でも出会えますように。」だって。
私はあなたみたいな時間や約束にルーズな人は、しばらくごめんだわって思った(笑)
「仕方ない」って…私はおかげで売り損ねたんですけど…。
多分、ラテンアメリカでは、これで怒ってはいけないんだろうなぁ。
いろんな人に会い、
ただ単にごめんねって言ってくれれば、すぐに水に流せるのにと思う私
はやっぱり日本人だと気がついた。
でも、日本に帰って、お店とかでやたらと
「すみません」
と言われると、またイラっとしてしまう私もいる。
ともあれ、海外生活において、
礼儀正しい、約束や時間を守る
といった日本人らしさを大事にしながらも、
相手がそれに誠意を見せなかった時は毅然と対応
する事は上手くなったなと思う。自分の価値観を押し付けず、そう来るか!!と楽しむ余裕も出てきたところで、いつもどおり、お引越し。
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