海外で暮らしていると、よく
日本人は器用だよねー
と言われる。「技術の国」と言うイメージから来る思い込みだよなぁと思っていたのだが、何かの機会に折り紙を教えると、
「隅を合わせて折る」ができない
大人でもあまりにできない!!
なんでかなと考えてみた。
折り紙をやったことがない
というのは、単純すぎる。今どき、日本人もそんなにやらない。
思いついたのは、2つ。
箸の文化
はじめに覚える書き文字がひらがな
1つ目は、言うまでもないが、日常的にフォークナイフを「握っている」生活をしている人と端で「つまんでいる」生活をしている人では、手の巧緻性はだんだん変わってきても当然のように思う。
2つ目は、最近気づいたこと。
フレンチスクールに通う5歳の娘の先生に娘が
筆記体がクラスの中で抜きんでてうまい
と言われたことがきっかけ。
うちでは一切、筆記体を教えていない。おそらく、ブロック体の大文字から初めて曲線の字を学ぶ他の子に比べ、すでに、ひらがなで「曲線を描くこと」に慣れて文筆がスムーズな娘にとっては、簡単だったのかな。
ちなみに、フランスでは、ブロック体の小文字と筆記体を同時に教える。混乱しないのかなといつも思うのだけど、どこの学校に行ってもそう。小学一年生(CP)の放課後の教室に入るチャンスがあると、連絡帳に書き記すためにブロック体と筆記体両方が併記された板書を見ることができて、ほぅと思う。
アメリカで驚いたのは、一般的な学校では、今はもう
筆記体を教えない
といこと。だから、高校生大学生になっても、筆記体をかけないという。
もちろん、今の時代「タイプ」する方が多い訳で、書けなくたって
情報伝達
という意味ではどうってことないのだけれども、
手の巧緻性を鍛える
という意味では書けた方が良いように感じる。
認知症予防には指先を動かすと良い
赤ん坊が発展するときには体の中心の粗大運動から、末端の微細運動へと発展
してことを考えると、指先を動かすというのは決して悪くないことの気がするが、どうなんだろう。
いろいろ考えると、いきなりひらがなから入る日本の子供って、結構大変なこと要求されているなぁ、けど、それがもしかしたら、日本の技術を支えているのかも。
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