もうすぐ小3になろうとしてる我が家の末っ子。
漢字に関していうと、学校でも自宅でやってるZ会でも一通り2年生の新出漢字は学び終え、今は、その復習の段階。
何度かこのブログにも書いたが、これまで次のように学習を進めてきた。
- 2年生の初めの段階でリズム音読を使って、すべての漢字の音訓読みを7−8割型読めるようになる。
- Z会で定期的に新しい漢字を学び、ミチムラ式eブックを使って、書きを練習したり、熟語探しをしたりする。
- 授業数は少ないけれども、普段通っているフレンチスクールの日本語の授業や時々通う日本の学校で、出た漢字の課題はこなす。
- 私が主催する週1の漢字クラブで漢字に関するアクティビティを楽しむ。
日仏に加え、英語も学んでいることを考えると、漢字習得のために割ける時間とエネルギーは正直これが精一杯。
かなり意識して取り組んでいる方だと思う。
それでも、学年末、総合テストの時期の今、テストをすると、3分の2できるかできないか程度。
そのくらい正確に書けるようになる、使えるようになる、いわゆる「習熟」の域に達するのは難しいというか、時間がかかるんだなと感じている。
何が難しいのか。2つある。
目次
正確に書くということ
テストの結果を見ると、全く手付かずの漢字があるにはあるけれども、漢字の一部を書けていないことも多い。左右が逆だったり、一画足りなかったりといった具合だ。普段、日本語で書く機会が少ないので、やはり覚えると言うのにはもう一押し必要なんだと思う。漢字を部品の分解合成と捉える目はしっかり育っているので、言えばすぐ思い出すのだけれども、これはもう反復練習しかないと思う。
これは漢字に限らず、言語というものはそういうものだろう。私だって、フランス語の綴りの原理原則を理解しているけれども、実際に書くといっぱい間違えてしまう。その度に人に直してもらって、そうだったそうだったと思いながら少しずつ間違いが減っていく。また、フランス語の授業でも綴りのテストは定期的に行われていて、こうやって少しずつ覚えていくんだろうなぁと思う。
複数の読み方に対応する漢字がすぐ見つけられない
漢字自体は知っているのに、問題を見たときにその読みと漢字が結びつかないということもそれなりにある。これはほんとに漢字の難しさだと思う。一つの漢字に一つの読みという一貫性がなく、一つの漢字にいくつかの読みがあるので、ある程度、訓練をしないとぱっと思いつかないのである。
これを意識して、漢字の学習の際に音訓両方教えること、熟語探しをする事を新出漢字学ぶときに取り入れてきたのだけれども、それでも、2年生末の段階でも、このぐらい躓くものなんだと改めて思う。
そして、思う。「漢字テストも悪くないな!」
私がファシリテーターを務める「マルチリンガル漢字指導法研究会」では、漢字テストにアレルギーある人が多い(笑)でも、今回、末っ子の様子を見ながら、「漢字テストも悪くないな!」と思った私。なぜなら、
習熟には定期的に立ち止まり、テストなど具体的な期限がある目標に向かって、集中的に学習すること
が必要なことを再認識したからだ。
そして、そのフィードバックが目に見える形で得られる事はやはりとても大事。
あくまでも、これは
指標、目標であって、これが目的ではない
結果を急ぐがために、漢字の楽しさや、漢字の原理原則を学ぶと言うことを忘れないという範囲でではあるが。
今考えたら、いきなりこのテストをするのではなく、横にランダムに答えを書いた紙を用意しておいて、そこから選ぶという段階を一つ設けてあげればよかったと思う。漢字を選ぶ方式だったら、ほぼ満点だっただろうから。その後、見ないで書くというステップを踏んであげれば、本人の自信を失わせずすんだのにと反省。テストは8割くらい取れるくらいの問題設定にしないとやる気を削ぐ。今度は気をつけたい。