継承語として日本語を教える親や先生をサポートする仕組みを作りたい
ずーーーーーーーーーーーーと思って、もがいていたこと。
ここ数日、ブログを書きながらようやく今自分がやり始めていることがその一つという確信が持てたので、今日は、
「継承語としての漢字の教え方研究会」の紹介、宣伝したい。
(2019年8月に改称
「マルチリンガル漢字指導法研究会
~海外で住んでいる小中高生が漢字を楽しく継続的に学べるために~」)
◆発足のきっかけ
昨年(2018年)の秋、半年にわたって続いたLearnJapanさん主催の「海外在住者向けミチムラ式漢字セミナー」がきっかけ。盲学校出身の道村先生が編み出した
ユニバーサルデザインの漢字学習法
は、海外で学ぶ継承語児童にも絶対役に立つと参加者は確信していた。けれど、
「国語」として教えることが前提になっているミチムラ式
は、継承語の子供たちにそのまま使うことは難しい。「外国語」でもない
「継承語」として日本語を学ぶ子供たちにぴったりな漢字を教える方法
を
共に考えよう!
と始まったのが、この会だ。私の役目はファシリテータ。
◆目指すこと
- 自分の子供、生徒に適した情報資料や指導法のヒントを得てもらう
- 自分の指導法を提案して意見やアドバイスを得てもらう
- 漢字指導を続けるというモチベーションを保持してもらう
- 漢字指導(日本語指導)に関する長期的な展望をもってもらう
- 継承語児童への漢字指導の極意を凝縮したビデオ、教材、セミナーを創ること
◆仕組み
次のようなことを考えていらっしゃる親、先生方を対象とした研究会だ。
- 「楽しく」漢字を学んでほしい
- 「緩く長く」漢字の学習を続けてほしい
- 「読み>書き」で実用的な漢字スキルを効率的に学ぶ方法を考えたい
- 将来、日本語の読み書きを学ぶ意欲が出た時に、学ぶ土台となる力をつけてあげたい
- 近くに日本語の読み書きを系統的に学べる場がないが、自分で教える自信がない
- 世界中にいる同じ志「子供たちに日本語を継承したい」を持つ仲間とつながり、共に考えたい
普段は、
フェイスブックのグループで緩くつながり情報交換し、
月に一度の定例会では、Zoomを利用して一つのテーマを深める
という仕組み。
世界に散らばるメンバーが顔を合わせ、「ミチムラ式」だけでなく、他の指導法も柔軟に取り入れて考える。1時間は、参加者の発表に基づくディスカッション、その後30分は緩く雑談タイム。
◆現在の状況
発足時の参加者のブレーンストーミングを整理して、次の5つのテーマを掲げ、毎月一つのテーマに焦点を当てスパイラルに取り扱うようにしている。
- 効果的な指導法、参考本
- ミチムラ式を海外で使いこなす
- 楽しく、学ぶ必然性が感じられる活動アイデア
- 漢字マスターのための幼児期からの長期戦略
- 自律して継続的に漢字を学び続けられる手立て
参加者は、
補習校がない、行かないと決めたお母さん
継承語としてのクラスを運営している先生
外国語として日本語を教えている先生
漢字教材を開発している方(道村先生も!)
等、多様な立場の方が、世界中各地より集まってくださっている。
また、お子さんや生徒さんの年齢も幼児から大学生までと幅広く、それぞれの方が、持っている知識や経験、素朴な疑問をシェアしてくださることで、ディスカッションを深めたり、新しい視点を持ったりすることができている。
参加、発言することに意義があるコミュニティ。
もし、「答え」だけを知りたいと思っている方は、このコミュニティへの参加は、もう少しお待ちを。この会で練り上げた指導法をもとに、いつか、子供向け、指導者向けの漢字セミナーにしてご提供できることを目標に頑張っていくので!
興味を持たれた方は、以下の申し込みフォームにアクセスを。
月額1000円(+ペイパル手数料)。いつでも入会、退会可能。
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLScFFPY45RJWloyQ0sYxkGyGjs1ya8ubMkbCewvvJs_OP5H1dw/viewform
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