子供が日本の学校でタイトルのイベントのチラシをもらってきた。確か前にもう一回応募したことがあって、外れてしまったので、今回こそはと思って改めて応募した。私は朝日新聞が1番好きだし、作文、指導をどんな風にするのかも興味があったし、すっかりオンライン新聞に慣れてしまったけれども、子供には紙の新聞に触れてほしいと思っていたからだ。
タイトルの通り、内容は作文指導とスクラップ体験。どんな様子だったか簡単に説明したい。
型を教える、書く前に話題を掘り起こすのが肝
作文指導は、割と、私が普段やっていることだったけれども、やっぱりこの手法だよなと再確認することができた。
講師が前に立って清水章宏氏の動画を流しながら進めるというやり方だった。
内容は、
①元となる新聞記事を読む。(見出しを読む、文に線をひきながら筆者の意見を押さえる)
②意見文を書くときの型(自分の意見、理由、経験、結論)を知る。
③話題について、親子で会話をしながらメモ書きする。
④まずは簡単な話題で練習する。
⑤筆者の意見を押さえながら、自分の意見も書く。
作文指導、失敗するのは、子供にいきなり文をかかせようとするからである。なので、こんな風に
型を用意ししてあげたり、その話題の掘り起こしを手伝ってあげたりすること。
書きやすいテーマから始めて、スモールステップを踏むこと。
はとてもいいと思う。この時は、「運動会を隣の学校と共同で行うのに賛成か反対か」から「習い事はやりたいことを中心にが良いという意見について」だった。
内容はともかく、まずは自分なりに原稿用紙を埋められるという事で、達成感を味わえることが大事。そこから次のステップになると思うので、とてもいいなと思った。
また、もっとステップアップしたい子のためのヒントとして、次の2つのことを「上級テク」として挙げていたのもレベル差に対応できていいなと思った。
1、「まとめ」のところでは、「始めの意見」と同じことを書くのではなく、未来形で書くと良い。
「だから私は運動会の共同開催に賛成です」
「運動会が共同開催されたら、自分から積極的に都内の学校の友達に話しかけて、友達の話を広げたいです。」
2、あえて反対の意見を枕詞に入れて、自分の意見を主張する。
「確かに、自分の学校だけで、運動会を開催すれば、アットホームで運動会にはなるんだけど…
子供新聞と大人新聞の橋渡しをするスクラップブック作り。
次は、スクラップ作り。
実際に子ども新聞と大人新聞の上を用意していただいていて、子供新聞の1つの記事を選び、同じ内容が書かれている大人新聞から探す。
それをそれぞれ切り取って見開きになるようにノートに貼り付ける。
子供新聞の方を声に出して、じっくり読み、「わかったこと」「疑問に思ったこと」「調べてわかったこと」などを自由に書き込んでいく。
これは子供によるのだけども、新聞や本を渡したときにどこから見始めていいかわからなくて、手がつかない子がいる。なので、こんな風に「ここに、1週間の中で1番話題になった記事が載ってるよ、ここを中心に読もう」と言ってあげるのは、最初のステップになると思った。
また、講師の方も強調していたけども、「まずは1ヶ月、親子で取り組むことが大事」なんだと思う。一緒にやりながら、
親子で会話していくこと
で、時事問題にも少しずつ興味を持ったり、理解を深めたりできるなぁと思った。なかなかこの時間が取れないのも事実だけど、どこかにお金出して、行かせておけば、勝手に伸びていくものでもないというのが改めて思ったこと。
勉強は何のため?
というわけで、とっても良い内容だったんだけども、会を通してずっと違和感を覚えたことがあった
それは、学習の目的がとても近視眼的だったこと。
会を通して「テストに出るよ」「受験に有利になるよ」「ここまでだと減点されるよ」というメッセージを浴びせられ続ける。
これは前に公文式の説明を聞いた時も、強烈に違和感を持ったこと。もちろん、これはセールストークで、親を刺激して、購買行動に導くためだという事はわかる。でも、子供の前で、ずっとこんなメッセージを流し続けるのはほんとに良くないと思った。受験やいい大学に入ること自体が目的化してしまう子供に育ってしまうと思う。大げさかもしれないけれども、テレビコマーシャルと一緒で、こんなにも何回も言われたら、無意識に刷り込まれてしまうと感じた。
マーケティング手法としては、はなまる!
はじめに会場に入った時に、前で講師をする人以外に異様に人が多いなぁと感じたんだけど、会の最後にその理由がわかった。1組に1人位の割合で新聞申し込みのセールスがかかったから。
この会の後にすぐ習い事があったので、私はセールストークを聞かずに帰ってしまうことになったんだけども、改めて紙の新聞の良さもわかったし、娘と一緒にやりたいなと思ったので、セールスされてればすぐその場で申し込んでたかもなと思う。すぐ行動を起こさせるという意味でも、決して悪くない、マーケティング手法だったと思う。新聞勧誘と言えば、ちょっとしつこくて、やたらといらない粗品をもらう印象があったけど、新聞の有効な使い方を教えてくれて、購買行動を促してくれる、このマーケティングは素晴らしいと思った。さすが、朝日新聞!