ここ、シカゴの地にあっても運動会は、開会式、校長先生や領事のスピーチから始まる。
- みんなが整列して
- 黙って長いスピーチをきく
この儀式が、フランス人の夫にはいつも異様に映るようで、「長いな」とか「これかカットできないの?」とかブツブツ言う。。
私も子供のころも、自分が教員になってからも、あまり好きな時間ではなかったように記憶している。
が、東日本大震災の時、日本にいた私は、それ以降、これは
楽しみながらしている避難訓練
なのだと思うようになった。
自然災害と隣り合わせで生きる日本人にとって、災害時混乱した状況で、普段の情報網が使えない中、みんなが慌てず、情報をきちんと伝達、キャッチする方法でこれより勝るものは、思い浮かばない。
災害時避難所生活で、暴動や略奪が起こらないのは、こうした日々の「訓練」のおかげだと思う。
が、この整列する姿は、アメリカ人にも異様に見えるらしく、日本に観光に出かけて、修学旅行の一行に出会ったアメリカ人は、
「なぜ、目的もないのに、ただ黙って整列しているのだ!」
などと聞いてくる。
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