前回の 「継承語としての漢字の教え方研究会」 の定例会でのメンバーとやり取りの中でつくづく感じたこと。 前に、以下の記事で、継承語の子供たちの漢字の難しさについて考えたが edu-kachan.hatenablog.com 大きな要因は二つ。 ① 形が覚えられない ② 漢語(音読み熟語)を覚えられない(そもそも、語彙数が少ない) ①については、 … [もっと読む...]
アメリカの公立学校を行く⑥~飴とむちの使い分け
子供たちが自律して学習に取り組んでいけるように支援していく のは教師の仕事だと思うが、その過程には必ず 「飴とむち」 の介入が必要だと思う。 問題は、何を「飴やむち」にするかということ。 飴になるのは… … [もっと読む...]
アメリカの公立学校を行く⑤~本はすぐ手に届くところに
edu-kachan.hatenablog.com で、IT機器の導入が進んでいること、保護者が学校の良しあしを決める一つの基準になっていることについて書いたが、 「アナログ」的なことを決して軽視しているわけではない ことが教室環境から伺える。 一番いいと思ったのが、 子供が手が届く範囲内に本がたくさんあること しばしばその … [もっと読む...]
バイリンガル15歳の葛藤~勉強「してる」と「になってる」の違い
今日は中三の娘の話。 小学校6年生の終わり、補習校を続けるかどうか、娘に決断をさせた。 続けるなら、宿題もきちんとやること。 大変だけれど、いつかやっておいて良かったと思うはず。 これからは、自律して勉強できるように、ママもできるだけ口を出さない。 手伝いが必要な時はいつでもする。 と伝えて。そして、本人は続ける道を選んだ。 中一の時は、私 … [もっと読む...]
アメリカの公立学校行く④ IT機器の扱いは?
フレンチスクールの6歳の娘の先生と面談をした時のこと。 彼女が達成した項目を示す表を見せながら説明してくれた。 ひも通し 形の並び替え 文字の認識 など、実際に手や指を使って学習する内容がずらりと並んでいる。 そして、殊更に強調して、 「もちろん、iPadなどを使ってますよ。でも、私は、小さい子供たちにはまだ電子機器よ … [もっと読む...]
読み書きレベルの日本語を継承という決断
親の言葉(日仏語)を読み書きレベルまで継承する これが私たち夫婦が子供が生まれた時に決めたこと。 上の子はもうすぐ15歳。これまで、その決断を変えようと思った事は無いけれども、日々、どれだけ語学に時間を割くべきか、頭を悩ましている事は確か。でも、最近2つの出来事があって、やっぱり私たちにとっては、この選択は正しかったと思えた。 1つ目は、日本 … [もっと読む...]
補習校に苛立ちを感じたわけ
先日、上の二人の補習校の授業参観があり、うーーーん、と思ってしまった。 普段、同業者なので、懇談会などの場面では発言しないのだけど、 「全部を終わらせようとするのは所詮無理なので、大事なことにフォーカスしてほしい。知識の詰め込みは家でもできるので、みんながわざわざここに集まっているのだから、その利点を生かしてほしい。」 とお願いしてしまった。 … [もっと読む...]
帰国生の外国語保持~覚えたかと思ったら今度は忘れる心配 トホホ
大妻女子大学教授の言語学博士 服部孝彦先生の講演を間接的に聞いた。 「第二言語の忘却(second language attrition)」の研究はこの30年ほど前に始まったばかりとか。 どんな風に忘れていくか 能動的技能(productive skills)の方が受動的技能(receptive skills)より忘れやすい … [もっと読む...]
アメリカの公立学校を行く③~教室環境に学ぶ
一か月に6校の公立学校を見学したが、 どの学校、どの教室もオープン 実際にドアがオープンである場合も多いし、もし閉まっていても、入っていくことにためらいがない。子供たちも見学者に慣れている様子で、見向きもしない。 教師に一歩入ってまず思う事は、 どっちが正面? ということ。日本でいう黒板、こちらではホワイトボードだったり、スマー … [もっと読む...]
モンテッソーリ式の底力を知る
アメリカでも、フランスでもモンテッソーリ式の幼稚園が人気だ。 しかも何故か、モンテッソーリ式の幼稚園ではバイリンガル教育をやっているところが多いので、高い社会層の子達に人気がある。 私はと言えば、自分の子供入れたいと思った事は1度もない。理由はいくつかある。 学費が高い 子供の自由な探索を観察し、意味づけて、支援していくような作業を教師 … [もっと読む...]